福岡伸一氏 インタビュー
ルリボシカミキリの青
■ インタビューを聞く (2010.5収録) ■パーソナリティ:山口佐貴子
【著 書】
ルリボシカミキリの青
(amazonへリンク)
【著 者】 福岡伸一 (著)
【出版社】 文藝春秋
【価 格】 ¥1,200
【書籍の内容】
センス・オブ・ワンダー
朽ちかけた木の襞に、ルリボシカミキリがすっとのっていた。
嘘だと思えた。
しかしその青は息がとまるほど美しかった。
しかも見る角度によって青はさざ波のように淡く濃く変化する。
それは福岡ハカセがハカセになるまえの、まぎれもないセンス・オブ・ワンダーの瞬間だった。
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私は虫を集めて何がしたかったのだろう?
フェルメールでさえ作りえなかった青の由来を、つまりこの世界のありようを、ただ記述したかったのだ
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科学の興奮、生命の不思議
・ウイルスは、私たちの遺伝子が分離してできたものだった
・アオスジアゲハとクロアゲハの幼虫は、食べる葉が違う
・「脳死」と「受精卵利用」によって、ヒトの命の時間は縮まっている
・ハチミツの濃度は死海の塩水よりも高い
・遺伝子のコピーミスで、生物は進化する
・だが、コピーミスをするがゆえ、人類は「がん」の呪縛から逃れられない
(Amazonより)
【プロフィール】
福岡伸一(ふくおか しんいち)
1959年東京生まれ。京都大学卒。米国ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授などを経て、現在、青山学院大学理工学部 化学・生命科学科教授。分子生物学専攻。
専門分野で論文を発表するかたわら、一般向け著作・翻訳も手がける。
2007年に発表した『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)は、65万部を超えるベストセラーとなり、サントリー学芸賞、および中央公論新書大賞を受賞。
他の著書に『プリオン説はほんとうか?』(講談社ブルーバックス、講談社出版文化賞)、
『ロハスの思考』(ソトコト新書)、『できそこないの男たち』(光文社新書)、
『動的平衡』(木楽舎)、『世界は分けてもわからない』(講談社現代新書)、
翻訳にライアル・ワトソン著『エレファントム』、『思考する豚』(ともに木楽舎)など。
現在、ヒトがつくりかえた生命の不思議に迫る番組、NHK?BS「いのちドラマチック」(BShi 毎週水曜日午後9:30~9:59、BS2 毎週木曜日午後8:30~8:59)に、レギュラーコメンテーターとして出演中。
生物多様性の大切さを伝えるための広報組織「地球いきもの応援団」のメンバーもつとめる。
最新刊は『ルリボシカミキリの青』(文藝春秋・4月25日発売)。