乙武 洋匡氏 インタビュー
だいじょうぶ3組
■ インタビューを聞く (2010.9収録) ■パーソナリティ:平間正彦
【著 書】
だいじょうぶ3組
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【著 者】 乙武 洋匡 (著)
【出版社】 講談社
【価 格】 ¥1,470
【書籍の内容】
580万部のベストセラー『五体不満足』から12年。
小学校教員の体験をもとにした乙武さん初の小説作品!
都内の小学校を舞台に、障害を持った新任教師・赤尾慎之介が、体当たりで子どもたちと向き合う日々を描きます。3年間の教員生活を送った著者ならではの作品となりました。
【著者より】
公立小学校で三年間の教員生活を送りました。「車いすに乗った先生」に、子どもたちもはじめは違和感を覚えたことでしょう。でも、その「違和感」を、何とかプラスの形で子どもたちに還元していけないだろうか―そんなことを考えながら、日々子どもたちと向き合ってきました。
この物語の主人公・赤尾慎之介にも、手と足がありません。それでも、悩んだり、迷ったりしながら、教師として体当たりでクラスの子どもたちにぶつかっていきます。赤尾先生はいわば僕の分身。物語中に出てくるエピソードも、そのほとんどが僕の教員生活のなかで体験したことがもとになっています。
教師として、いちばん心がけてきたこと。それはストライクゾーンを広くかまえてあげること。ちょっとやそっとの暴投だって、どんどん受け止めてあげるよ―そんな気持ちでいると子どもたちは自分に自信をもって、いきいきと輝いてくれるのです。それでも不安そうな表情をしている子がいたら、こんな言葉をかけてあげるのです。
「だいじょうぶ。きっと、だいじょうぶだよ」
(Amazonより)
【プロフィール】
乙武洋匡(おとたけ ひろただ)
大学在学中、自身の経験をユーモラスに綴った『五体不満足』(講談社)が多くの人々の共感を呼び、500万部を超す大ベストセラーに。’99年3月からの1年間、TBS系『ニュースの森』でサブキャスターを務め、いじめ問題やバリアフリーについて取材、レポートした。
大学卒業後は、「スポーツの素晴らしさを伝える仕事がしたい」との想いから、『Number』(文藝春秋)連載を皮切りに執筆活動を開始。スポーツライターとして、シドニー五輪やアテネ五輪、またサッカー日韓共催W杯など、数々の大会を現地で取材した。特にスポーツ選手の人物を深く掘り下げる眼に定評がある。
子どもの頃のエピソードをもとに書いた絵本『プレゼント』(中央法規出版)、翻訳絵本『かっくん』(講談社)、ドラえもんの絵に詩を載せた絵本『とっても大好きドラえもん』(小学館)、平和をモチーフにした絵本『Flowers』(マガジンハウス)を手がけるなど、子どもたちへのメッセージを発信していくことも活動の大きな柱としている。
’05年4月からは、東京都新宿区教育委員会の非常勤職員「子どもの生き方パートナー」として教育活動をスタートさせる傍ら、明星大学の通信課程に学び、’07年2月に小学校教諭二種免許状を取得。同年4月から’10年3月まで杉並区立杉並第四小学校教諭として勤務し、3・4年生を担任した。現在は、メディアを通して教育現場で得た経験を発信していく活動を柱としている。