伊藤 氏貴氏 インタビュー
奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち
■ インタビューを聞く (2011.11収録) ■パーソナリティ:平間正彦
【著 書】
奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち
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【著 者】 伊藤 氏貴 (著)
【出版社】 小学館
【価 格】 ¥1,365
【書籍の内容】
文庫本一冊で「東大からの学力」。灘校伝説授業の真実
橋本武(現在98歳)は、戦後、公立のすべり止めだった灘校で、文庫本『銀の匙』だけを3年間かけて読むという空前絶後の授業を始める。明治の虚弱な少年の成長物語を、横道にそれながら丁寧に追体験していく。五感や季節感を大切にしながら進められる橋本の授業は、生徒の興味で脱線し、テーマを見つけた生徒はどこまでも調べていき、“個性"と出会っていく。一学年200人の中高一貫。6年間を繰り上がりで一教科一教師担当制の灘校で、橋本の『銀の匙』授業を受けられたのは30年間でわずか千人。『銀の匙』2巡めの昭和37年卒業組が「初の京大合格者日本一」。3巡め43年卒業組は、「私立初の東大合格者日本一」。実社会でも旺盛な好奇心で、教科書なき道を切り拓いていく彼ら。現在の東大総長・東大副総長・最高裁事務総長・弁護士会事務総長など、各界の頂点が“銀の匙の子"である。「燃え尽きない、一生学び続ける好奇心」を授けた授業を、橋本自身と教え子たちへの1年に及ぶ取材から解析した、21世紀の教育界、受験界への一つの回答になる感動の実用ノンフィクション。子育て本としても有用な1冊です。
(Amazonより)
【プロフィール】
伊藤氏貴(いとう うじたか)
文芸評論家、明治大学文学部専任講師。1968年、千葉県生まれ。早稲田大学大一文学部卒業、日本大学大学院藝術学研究科博士後期課程修了、博士(藝術学)。都内中高一貫校の英語教師、予備校講師などを経て現職。「三田文学」で同人誌評、「季刊文科」で文藝季評を連載中。
著書に、『告白の文学』(鳥影社)、『名作は隠れている』(共著、ミネルヴァ書房)、『奇跡の教室』(小学館)、『読解レヴィ=ストロース』(共著、青弓社)、『かぼちゃの下で』(共著、春風社)など。