柘植 伊佐夫氏 インタビュー
さよならヴァニティー
■ インタビューを聞く (2012.4収録) ■パーソナリティ: 御代田 悟
【著 書】
さよならヴァニティー
(amazonへリンク)
【著 者】 柘植 伊佐夫 (著)
【出版社】 講談社
【価 格】 ¥1,995
【書籍の内容】
自分をデザインする。
時代も、精神も、世界も変わった。あなたが変わらなくてどうする?
永遠にさらば虚栄の時代。
「おくりびと」「十三人の刺客」「龍馬伝」「平清盛」……いま注目のビューティーと人物デザインの革命児が、表現の源泉となった過去の記憶、自らが関わった作品を通して、「美しい人に変わる」方法論を解き明かす。
「美しくなる」10のテーゼ
1「美は変化すること」
2「美はオリジナルであること」
3「美は自ら発見するもの」
4「デザインには目的が必要」
5「デザインは機能である」
6「デザインは最小に」
7「みずから自分の美しさを決めてはならない」
8「ひとつのことをたゆまず努力する」
9「変化は突然現れる」
10「真であり、善であり、美である」
美はそれ自体に目的はないが、デザインはある目的のもとに生み出される機能である。優れたデザインは、高い機能性を有しており、かつ美しい。したがって美はそれ自体で独立しているが、デザインは優れていない限りは美しくない。美しくないデザインは世の中に氾濫しているが、それはそのデザインが目的達成への純度として研ぎ澄まされていないからだ。ゆえにデザインはたえず美しさに従う関係である。
人間に対する「美しいデザイン」を求めていく過程で必要なのは、「変化」である。それは、グラデーションのようにゆるやかな形では表れない。目的をもち、習慣性の中で努力しつづける時、「突然の出現」のようなことが起きる。そうした「イベント」を通過して初めて、人は美しくなる。一方、その出現に至るまでの助走段階で情報の取り扱いを間違えると、ガラパゴス化してしまうのだろう。その美的ガラパゴスのひとつに、ファッッション誌やビューティー誌の表紙も含まれているのかもしれない。――「ガラパゴス群島の爆撃、その先にある美」
(Amazonより)
【プロフィール】
柘植伊佐夫 (つげ いさお)
人物デザイン監修/ビューティ ディレクター
近年代表作は、米国アカデミー賞外国語映画賞受賞「おくりびと」のビューティ・ディレクションをはじめ、第67回ヴェネチア国際映画祭正式上映作品「十三人の刺客」の人物デザインを担当。
2010年大河ドラマ『龍馬伝』では人物デザイン監修を大河ドラマ史上初導入される。
出演者全員のヘア、メイク、衣装、小道具をデザイン監修する。
現在、2012年大河ドラマ『平清盛』人物デザイン監修2作目が放映中!
著書「龍馬デザイン。」(幻冬舎)、「さよならヴァニティー」(講談社)。